シーラント、生え変わり時期のお子さんの虫歯予防に
野球、サッカー、フィギュアスケートなどなど、世間で人気のスポーツをお子さんにさせたいと思っている方もたくさんいると思います。
- 大谷翔平選手のような野球選手になってもらいたい。
- 香川真司選手のようなサッカー選手になってほしい。
- 本田真凜選手のように美しく可憐なスケート選手になってほしい。
と思っている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
スポーツと歯の関係性、あのイチロー選手はなんと、、、
ところで、「スポーツ」と「歯」は密接に関係しているってご存知ですか?
一流スポーツ選手は日々の練習と同じくらい、歯のメンテナンスを大事にしています。
あのイチロー選手は一日5回も歯を磨いていると言われており、その上で頻繁に歯のメンテナンスをしているようです。
お子さんの将来のために、まずは「奥歯のシーラント」を考えてみませんか?
6歳前後で生え始めた永久歯の一番奥の奥歯の溝を埋めることで、将来の虫歯になるリスクを軽減することができます。
様々な側面で重要な奥歯を守るために、シーラントについてご紹介します。
どうして6歳前後でシーラントをした方が良いの?
一番奥の歯は虫歯になりやすいからです。
6歳前後で生え始める一番奥の奥歯を「第一大臼歯」と呼びます。
生え始めの時の第一大臼歯は、他の歯と比べて背が低いため歯ブラシが届きにくいんです。
かつ、この歯の噛み合わせ面には深くて複雑な溝があるため、物理的に磨き残しが停滞しやすいんです。
これらの理由から第一大臼歯は他の歯と比べて虫歯になる確率が非常に高いんですね。
お菓子の食べかす、歯みがき忘れ
6歳のお子さんや小学校入学したばかりだと、まだまだ歯みがきの習慣が定着していません。
お友達のお家や学童でもお菓子をもらって食べることがあると思いますが、寝る前の歯みがきをする前に疲れて眠ってしまうコトもしばしばありませんか?
歯みがきの習慣が定着していない時期だからこそ、虫歯予防のシーラントがおススメです。
一番奥の歯は、一番「力」が入るから
スポーツをするときは、しっかり奥歯を噛み締めるとよりパワーが出るといわれています。
例えばゴルフ。
一流のゴルファーの奥歯は、ボールを打つ瞬間に強く噛みしめるため、奥歯に負荷がかかりぼろぼろになるそうです。
実際、奥歯の咬み合わせをしっかり整えると、比距離がかなりアップするという研究結果もあります。
アメリカンフットボールやラグビー、最近ではサッカーでもですが、マウスピースを推奨・義務化するスポーツが増えてきました。
マウスピースには競技中に起こり得る歯や口の中の怪我を未然に防ぐ側面もありますが、大切な歯を守るという側面もあります。
確かにアメフトやラグビーの接触プレーを見ていると、歯だけではなく体の様々なところにとてつもない負荷がかかっていると想像できますよね?
このようにスポーツの世界では奥歯にかなりの負荷がかかり、その負荷によって大きなパワーを発揮することができます。
奥歯が虫歯でボロボロだったり無くなったりしたら、どうなるでしょう?
肝心要の時に集中力が欠けてしまい、大きなパワーを出しにくくなることが考えられます。
(授業中の集中力にも関係してきそうです)
「食べる」という行為で不都合があるから
前のお話で「奥歯には強い力がかかる」という紹介をしました。
食べる時の歯の役割を考えると、奥歯は固い物を砕いたりすり潰したりする役回りを担っています。
美味しい物が食べにくい・食べられないことは、人生の中で最も避けたいことのひとつですよね?
全ての歯をインプラントにした芸能人の方もいます
ちょっと前に、お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀さんがほぼ全ての歯をインプラントにしたことが話題になったことがあります。
虫歯だらけだった日村さんの歯は前歯しか残っておらず、残っているわずかな前歯で食事をしていたそうです。
口に入れた物を十分に細かくできないため、消化不良を起こしていただけでなく口臭も酷かったようです。
「食べる」という行為は人生で最も重要な行為の一部です。
お子さんに十分な「食べる」という行為をさせるためにも、奥歯が虫歯になることは避けたいものです。
このようにお子さんが小さいうちに奥歯をシーラントしておくと、大人になってから困ることが少なくなります。
子どもでも大人でも言えることですが、「歯を削る」ということは歯の寿命をガクッと落とすことになります。
そうならない・させないためにも、第一大臼歯のシーラントをおすすめします。
「シーラント」のよくある質問
A1.はい、現在の日本の医療保険制度上、二十歳までの方に対するシーラントは保険でできます。
A2.シーラント自体に色素の沈着はしますが、治療に影響はありません。
A3.シーラントの具体的な施術工程についてご紹介します。
- シーラントを埋める歯の清掃。歯の表面や溝の汚れを取ります。歯ブラシや、歯科医院の機械で行います。
- シーラントを埋める歯に水分が触れないように乾燥させる。
- 前準備の薬を塗布し、再び乾燥させる。
- フッ素が配合されたシーラント材を歯の溝に埋める。
- シーラント材を固めるための光を当てる。
以上が、シーラントの具体的な施術工程です。
就学前後のお子さんの虫歯予防、シーラントのまとめ
シーラントは、一番奥の奥歯(第一大臼歯)の溝を、フッ化物が配合されたシーラント材で物理的に埋める処置のことを言います。
第一大臼歯は歯ブラシが届きにくく、食べかすや汚れが溜まりやすく虫歯になりやすいので「最も寿命が短い永久歯のひとつ」とまで言われています。
その歯の溝を物理的に埋めることで、食べかすや汚れを溝に入りにくくし、虫歯になりにくい歯にできるのです。
噛み合わせやスポーツの時にかかる負荷など、第一大臼歯は生きていく上で非常に重要な歯のひとつと言えるでしょう。
お子さんが小さい時にシーラントをしておくことで、将来、虫歯や歯周病で困らないようにしておきませんか?
当院では、歯科衛生士によるお子様へのブラッシング指導も丁寧に行っていて、歯みがきが好きになる子も増えています。
さわき歯科医院では、お子さんの将来を真剣に考えられている親御さんからのご相談をお待ちしています。
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